最新の執筆記事です。読んでいただけたら嬉しいです♫— 風信子 (@studiohyacinth) 2016年8月12日
【セカママ通信 vol.45:<最新海外マーケティング事例:ポケモンGO>ミシェル・オバマ8年の肝入り政策を24時間で解決? 】https://t.co/O1nNvdIhOj
【セカママ通信 vol.45:<最新海外マーケティング事例:ポケモンGO>ミシェル・オバマ8年の肝入り政策を24時間で解決? 】
もはや世界中で社会現象ともなった
株式会社ポケモンプロデュースのスマートフォン向けゲームアプリ
『Pokémon GO』(以下、『ポケモンGO』と表記します)。
日本では7月22日に解禁となったこちらのゲーム。
海外では、世界に先駆けてアメリカ、オーストラリア、
ニュージーランドで7月5日にゲームが解禁となり、
すでにさまざまな企業等において、マーケティング施策として活用されています。
今回はグローバルママ研究所ならではの視点=
ママ・子どもをはじめとしたファミリー層向け
マーケティング・プロモーションという観点で全米の『ポケモンGO』
現象を紐解きます。
アメリカならではの悩みを一気に解決したという点でも
注目されているこのゲーム。
ある一つのコンテンツがここまで世界を変えるという点でも、
引き続き注目度大!ですね。
注目ポイントはこの3つ。
・親子で楽しみながら、肥満解消!
・アメリカで許される範囲の戦闘ゲーム
・親世代の子どもゴコロをゲット!
株式会社ポケモンプロデュースのスマートフォン向けゲームアプリ
『Pokémon GO』(以下、『ポケモンGO』と表記します)。
日本では7月22日に解禁となったこちらのゲーム。
海外では、世界に先駆けてアメリカ、オーストラリア、
ニュージーランドで7月5日にゲームが解禁となり、
すでにさまざまな企業等において、マーケティング施策として活用されています。
今回はグローバルママ研究所ならではの視点=
ママ・子どもをはじめとしたファミリー層向け
マーケティング・プロモーションという観点で全米の『ポケモンGO』
現象を紐解きます。
アメリカならではの悩みを一気に解決したという点でも
注目されているこのゲーム。
ある一つのコンテンツがここまで世界を変えるという点でも、
引き続き注目度大!ですね。
注目ポイントはこの3つ。
・親子で楽しみながら、肥満解消!
・アメリカで許される範囲の戦闘ゲーム
・親世代の子どもゴコロをゲット!
【最新海外マーケティング事例:ポケモンGO】ミシェル・オバマ8年の肝入り政策を24時間で解決?
日本でも7月22日に公開されて大人気の『ポケモンGO』。
歩きスマホどころか、自転車・車の運転をしながらのスマホ操作など、
さまざま社会問題にもなっている。
一方、一足早くゲームが公開されたアメリカでは、
若者だけのブームというより、パパ・ママ世代も含めた、
家族一緒に楽しめるブームの到来、といった風を感じる。
もちろん、ここアメリカでもルール違反の利用者が多数おり、
高速道路を走っても電光表示板に
「ポケモンGOをしながら運転するのはやめましょう」の文字が…。
そんな一歩間違えると大きな事故につながりかねないといった
弊害も生まれてはいるが、プラスとなった面も多々見受けられる。
・家に引きこもりがちだった人が外に出るきっかけになった
・入院中の子どもたちが、ポケモンを探しに病院の中をお散歩するようになった
など、ほほえましい話がいっぱい聞こえてくるのである。
今回はそんな『ポケモンGO』を切り口に、アメリカにおける
ファミリー層向けのプロモーションを紹介する。
歩きスマホどころか、自転車・車の運転をしながらのスマホ操作など、
さまざま社会問題にもなっている。
一方、一足早くゲームが公開されたアメリカでは、
若者だけのブームというより、パパ・ママ世代も含めた、
家族一緒に楽しめるブームの到来、といった風を感じる。
もちろん、ここアメリカでもルール違反の利用者が多数おり、
高速道路を走っても電光表示板に
「ポケモンGOをしながら運転するのはやめましょう」の文字が…。
そんな一歩間違えると大きな事故につながりかねないといった
弊害も生まれてはいるが、プラスとなった面も多々見受けられる。
・家に引きこもりがちだった人が外に出るきっかけになった
・入院中の子どもたちが、ポケモンを探しに病院の中をお散歩するようになった
など、ほほえましい話がいっぱい聞こえてくるのである。
今回はそんな『ポケモンGO』を切り口に、アメリカにおける
ファミリー層向けのプロモーションを紹介する。
■商品・サービスの概要
『ポケモンGO』は、位置情報を活用することにより、
現実世界そのものを舞台として、 ポケモンを捕まえたり、
交換したり、バトルしたりするといった体験をすることのできるゲームである。
プレイヤーはスマートフォンを持ち、実際に家の外に出てポケモンを探したり、
さまざまな場所を訪ねたりしながら、楽しむことができる。
任天堂や株式会社ポケモン、「Ingress(イングレス)」という
拡張現実(AR)を扱うナイアンティック社が連携し、実現した
位置情報ゲームである。
参照URL:
『Pokémon GO』公式サイト
http://www.pokemongo.jp/
『ポケモンGO』は、位置情報を活用することにより、
現実世界そのものを舞台として、 ポケモンを捕まえたり、
交換したり、バトルしたりするといった体験をすることのできるゲームである。
プレイヤーはスマートフォンを持ち、実際に家の外に出てポケモンを探したり、
さまざまな場所を訪ねたりしながら、楽しむことができる。
任天堂や株式会社ポケモン、「Ingress(イングレス)」という
拡張現実(AR)を扱うナイアンティック社が連携し、実現した
位置情報ゲームである。
参照URL:
『Pokémon GO』公式サイト
http://www.pokemongo.jp/
■商品・サービスの販促・プロモーションについて
筆者が住む街は大学街ボストンのベットタウン。
今回は、ここボストンで筆者が見聞きした
『ポケモンGO』のプロモーション施策を紹介する。
当地は有名大学の関係者も多く、健康志向も強い。
となると、そんなゲームにうつつをぬかすなんて、と
非難の声があがりそうなものだが、『ポケモンGO』だけは
ちょっと様子が違うようである。
『ポケモンGO』公開後、わずか数日後に行われたイベント。
Facebookで募集がかけられてあっという間に埋まった。
内容は、貯水池の周囲(2キロほど)の散歩コースを、
みんなで歩きながらポケモンを探し、
リフレッシュメント(お茶しよう)というもの。
30家族ほど集まり、大いに盛り上がったとか。
ちなみにこのイベントは、街のレクリエーションが企画している、
一種の公的な企画であった。公的機関がコミュニケーションの
促進ツールとして『ポケモンGO』をうまく活用しているという
点は特筆すべきところだ。
また、公的機関が後押しして、ゲーム公開後わずか2日で
実施するというのはいかにもアメリカらしい。
参照URL:
Arlington Pokémon Go Walk
https://www.facebook.com/events/674797646000672/
その他、アメリカ一健康志向が強いスーパーとして有名な
『Whole Foods Market』も『ポケモンGO』を絡めたプロモーションを行った。
スーパーのキャッチコピーは『American’s Healthiest Grocery Store』。
どれほど健康志向が強いと自負しているか、想像に難くないであろう。
普通ならスマートフォンの画面を見続ける子どもたちに
目くじらを立てて警鐘をならしそうだが、早速こんなキャンペーンを展開した。
「あなたの見つけたポケモンをみせてくれたら2ドルオフ!」
対象となった商品は、バイキングスタイルのテイクアウトメニュー、
一パンド$8.99である。
このバイキングには、オーガニックの生野菜や、果物、オーガニック食材をつかった惣菜が
たくさん並んでいる。これをどのように組み合わせても重さで値段が決まる
量り売りのシステムだ。
どれもおいしそうで、あれも、これもと買うと、ちょっといろいろ詰めただけで
簡単に10ドルを超えてしまうが、ご飯どきにはたくさんの人でにぎわう
人気のコーナーだ。
そこで割引のだし?として登場するのが『ポケモンGO』。
『Whole Foods Market』よ、お前もか。という気分にもなったが、
こんな企画を健康スーパーが実施している。
健康志向の高いスーパーのユーザー層と、
歩き回って健康志向の高いゲームアプリの組み合わせ。
意外に親和性が高そうである。
アメリカでは、この社会現象に関連して、
ファーストレデイーとなって、すぐに子どもの肥満問題に取り組んだ
ミシェル・オバマを揶揄するツイートまで回っていた。
その8年かけた功績を、『ポケモンGO』はたった24時間で解決したというわけだ。
一方、明らかに目にする機会が増えた『ポケモンGO』で
散歩する親子を見かけると、あながちそれも嘘でもなさそうである。
参照URL:
Whole Foods Market
https://en.wikipedia.org/wiki/Whole_Foods_Markethttp://www.wholefoodsmarket.com/
筆者が住む街は大学街ボストンのベットタウン。
今回は、ここボストンで筆者が見聞きした
『ポケモンGO』のプロモーション施策を紹介する。
当地は有名大学の関係者も多く、健康志向も強い。
となると、そんなゲームにうつつをぬかすなんて、と
非難の声があがりそうなものだが、『ポケモンGO』だけは
ちょっと様子が違うようである。
『ポケモンGO』公開後、わずか数日後に行われたイベント。
Facebookで募集がかけられてあっという間に埋まった。
内容は、貯水池の周囲(2キロほど)の散歩コースを、
みんなで歩きながらポケモンを探し、
リフレッシュメント(お茶しよう)というもの。
30家族ほど集まり、大いに盛り上がったとか。
ちなみにこのイベントは、街のレクリエーションが企画している、
一種の公的な企画であった。公的機関がコミュニケーションの
促進ツールとして『ポケモンGO』をうまく活用しているという
点は特筆すべきところだ。
また、公的機関が後押しして、ゲーム公開後わずか2日で
実施するというのはいかにもアメリカらしい。
参照URL:
Arlington Pokémon Go Walk
https://www.facebook.com/events/674797646000672/
その他、アメリカ一健康志向が強いスーパーとして有名な
『Whole Foods Market』も『ポケモンGO』を絡めたプロモーションを行った。
スーパーのキャッチコピーは『American’s Healthiest Grocery Store』。
どれほど健康志向が強いと自負しているか、想像に難くないであろう。
普通ならスマートフォンの画面を見続ける子どもたちに
目くじらを立てて警鐘をならしそうだが、早速こんなキャンペーンを展開した。
「あなたの見つけたポケモンをみせてくれたら2ドルオフ!」
対象となった商品は、バイキングスタイルのテイクアウトメニュー、
一パンド$8.99である。
このバイキングには、オーガニックの生野菜や、果物、オーガニック食材をつかった惣菜が
たくさん並んでいる。これをどのように組み合わせても重さで値段が決まる
量り売りのシステムだ。
どれもおいしそうで、あれも、これもと買うと、ちょっといろいろ詰めただけで
簡単に10ドルを超えてしまうが、ご飯どきにはたくさんの人でにぎわう
人気のコーナーだ。
そこで割引のだし?として登場するのが『ポケモンGO』。
『Whole Foods Market』よ、お前もか。という気分にもなったが、
こんな企画を健康スーパーが実施している。
健康志向の高いスーパーのユーザー層と、
歩き回って健康志向の高いゲームアプリの組み合わせ。
意外に親和性が高そうである。
アメリカでは、この社会現象に関連して、
ファーストレデイーとなって、すぐに子どもの肥満問題に取り組んだ
ミシェル・オバマを揶揄するツイートまで回っていた。
その8年かけた功績を、『ポケモンGO』はたった24時間で解決したというわけだ。
一方、明らかに目にする機会が増えた『ポケモンGO』で
散歩する親子を見かけると、あながちそれも嘘でもなさそうである。
参照URL:
Whole Foods Market
https://en.wikipedia.org/wiki/Whole_Foods_Markethttp://www.wholefoodsmarket.com/
■『ポケモンGO』から学ぶ、アメリカにおける販促・プロモーション施策の3つのポイント
1.親子で楽しみながら、肥満解消!
アメリカにおける肥満率の高さはよく知られている国民的課題のひとつ
原因のひとつは、なんといっても、運動不足である。
特に、子どもの肥満は近年顕著で、原因は食生活のみならず、
子どもたちが外で気軽に遊ぶ機会が減ったことにある。
家庭用ゲーム機の浸透が遠因のひとつでもありながら、
今回のブームというのも皮肉だが、『ポケモンGO』は
明らかにこの肥満解消に光をあてた。
親子で外に出る機会、しかも楽しく外に出る機会を増やしたのである。
2.アメリカで許される範囲の戦闘ゲーム
ポケモンは「バトル」を繰り返すゲームであるが、ある意味平和である。
銃社会で、戦うことに神経を尖らせる国ではあるが、
子どもたちにも許される範囲の戦闘性がポケモンが支持される理由のひとつだ。
アメリカは血が見えることに寛容ではない。
プロレスのゲームの中で、レスラーがイスで激しく相手を殴る。
どう考えてもM(Mature)ランクに入れられそうなものが、
血が出ていない演出をしているというだけで、
T(Teen)ランクに入れられるのだ。
3.親世代の子どもゴコロをゲット!
ポケモンがアメリカに上陸した1990年代後半、
日本のブームは子どもたちが中心であったが、
アメリカでは、それより上の世代までもが熱狂していた。
大学生や社会人がポケモン!と喜んでいることに筆者も少し驚いたが、
今回のブームの下支えをしているのは、この世代の視点である。
親たちの子ども心を呼び覚ますのだ。
近年、親の世代が楽しんだおもちゃの復刻版がビジネスチャンスを生んでいる。
ポケモンを楽しんだ世代が、今、親になって、自分が楽しんだキャラクターを
子どもたちと共有できる。名前も、パワーも、性格も。
これは共通の話題が欲しい親の気持ちをGET!
そして、親たちの中に潜む、懐かしい子ども心にGO! なのではないだろうか。
ママリサーチャー:アメリカ在住N.Y.
1.親子で楽しみながら、肥満解消!
アメリカにおける肥満率の高さはよく知られている国民的課題のひとつ
原因のひとつは、なんといっても、運動不足である。
特に、子どもの肥満は近年顕著で、原因は食生活のみならず、
子どもたちが外で気軽に遊ぶ機会が減ったことにある。
家庭用ゲーム機の浸透が遠因のひとつでもありながら、
今回のブームというのも皮肉だが、『ポケモンGO』は
明らかにこの肥満解消に光をあてた。
親子で外に出る機会、しかも楽しく外に出る機会を増やしたのである。
2.アメリカで許される範囲の戦闘ゲーム
ポケモンは「バトル」を繰り返すゲームであるが、ある意味平和である。
銃社会で、戦うことに神経を尖らせる国ではあるが、
子どもたちにも許される範囲の戦闘性がポケモンが支持される理由のひとつだ。
アメリカは血が見えることに寛容ではない。
プロレスのゲームの中で、レスラーがイスで激しく相手を殴る。
どう考えてもM(Mature)ランクに入れられそうなものが、
血が出ていない演出をしているというだけで、
T(Teen)ランクに入れられるのだ。
3.親世代の子どもゴコロをゲット!
ポケモンがアメリカに上陸した1990年代後半、
日本のブームは子どもたちが中心であったが、
アメリカでは、それより上の世代までもが熱狂していた。
大学生や社会人がポケモン!と喜んでいることに筆者も少し驚いたが、
今回のブームの下支えをしているのは、この世代の視点である。
親たちの子ども心を呼び覚ますのだ。
近年、親の世代が楽しんだおもちゃの復刻版がビジネスチャンスを生んでいる。
ポケモンを楽しんだ世代が、今、親になって、自分が楽しんだキャラクターを
子どもたちと共有できる。名前も、パワーも、性格も。
これは共通の話題が欲しい親の気持ちをGET!
そして、親たちの中に潜む、懐かしい子ども心にGO! なのではないだろうか。
ママリサーチャー:アメリカ在住N.Y.
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